
NHKの朝の情報番組に、内田春菊さんデニムの着物で登場。
メジャー柄の帯と半襟は手作り。
命名「太らない帯」。 なるほど・・
ピアスは木製のタツノオトシゴ。
和服好きの私も、こんなにカジュアルでポップな着物姿は初めて見たかも。
常識をぶち破るところはさすが内田春菊。
三年前に大腸ガンを患い、現在装着しているストーマ(人工肛門)についての説明を、タブレットを使って図解していてとてもわかりやすい。
しかも淡々と言ってるところがかっこいい。
私が絵のスクールに通っていた頃、一度講師で来られたことがある。
女の子の赤ちゃんを連れて登場し、途中大勢の前でも憚らず、授乳しながらの講義・・。
生徒の絵を講評することもなく、絵の話はほとんどなかったと記憶しています。男性関係の事をさらっと話し始め、いきなりすごいな・・と私がオロオロしたのを覚えています。
その頃の講義ノートを棚から引っ張り出して、約20年ぶりに開いてみた。
<講師 内田春菊>
・国民年金に入っておいたほうがいい。
・男のロマンを本気で考えてしまう。
(売り込みについて)
・数打てば当たる
と書いてあった。
内田さんの全く飾らない、自分に正直な在り方を見せてくれて、いかに自分が周りの目を気にしているかがよくわかった気がして・・
あの頃、他の講師たちから自分の絵について、既視感があるとか、何が伝えたいのかよくわからないとか、上手っぽく描くな、とか散々なことを言われていて、自分に正直になってないというか、素直に描くやり方がわからないというか、今まで見た絵の記憶の寄り集めみたいなのばっかり描いていたと思います。
それが内田さんの講義での在り方を見て、少しだけぼんやりと気がついたような、そんな感覚を覚えてます。
番組で、もう恋愛はこりごり・・と言っている事に対して次女が「3度の結婚離婚をして気がつくの遅くね・・」のコメントには笑ってしまった。子どもは冷静・・・。
この子はもしかして、講義の時、授乳してたあの子か・・・