映画「COCO CHANEL」
晩年を迎えたシャネルが業界でもう一度やり直すために最後のショーに挑む…というのを基本に、若い頃の思い出が描かれていくという伝記映画。
晩年をシャーリー・マクレーン、若き日をバルボラ・ボブローヴァが演じています。
才能と女性としての魅力
シャネルを支え続けたお金持ちの男性たちの存在もかなり大きいと思った。
男性のお屋敷に住んで囲われ生活をし、そこで得意だった裁縫技術を生かし帽子作りをしていく。
次の男性からは大通りに面する場所に店を出してもらったり。
シャネルの要望に応えてもう一軒店も出してもらう。
投資をしたくなるほどの女性としての魅力。もちろん才能も。羨ましい・・
しかし、これだけ男性から愛され、援助を受けながら結果、誰のもとへも行かなかったのも面白い。
自立心と向上心と野心が大きい
ショーを酷評されて、世の中から叩かれても、意思を貫き通す精神力はすごい。
以前に書いた「サンローラン」とは対照的。
「自分の生き方を決めると人はくよくよしなくなる」
「人間は成功ではなく失敗で強くなるの・・」。
本当に信念が強い・・。
シャネルは失敗をしっかり自分の栄養にしてる・・。
女性の自立、社会に出ることを促したデザイン
当時の女性はコルセットをしていた時代。
スカートをひざ丈にし、デスクワークのどんな立ち居振る舞いにも適するよう機能性を重視。
現代では当たり前になっているスタイルの発端はシャネルだったとは・・・
wikipediaに気になることが・・
シャネルはかなり痩せた体型だった。そのため、モデルとしてシャネルの服を着たシャネルがきっかけで、現在に至るまで「ファッションモデルは痩せている方が美しい」という固定観念が生まれたとされる。
じゃあ、シャネルがポッチャリだったら・・
ファッションモデルは今ごろみんな・・
世の中全く違った価値観になっていたかも知れない。
シャネルの影響力にも驚くけど、今日に至るまでの間、ずっとその価値観で世の中の女性が(自分も)振り回されているのかと思うとなんか虚しい・・
女性の美というものの、固定観念をバッサリ切り込めるような、そんな作品が表現できるようになりたい・・
そしてシャネルの強さ・・体の奥まで染み込ませたい・・
参考/NOMA「ココシャネルとその時代」、シャネルwikipedia