原宿のストリートファッション誌
1997年から20年間、原宿のストリートファッションをスナップで掲載していた雑誌。
2016年の12月号で廃刊。
先日神保町の古書店で見つけて思わず3冊も買ってしまった。
定価500円だったものが800円、ものによっては1200円の値がついていた。
惜しまれながら廃刊となったから根強い人気が今でもあるんだろうな、と思った・・
オシャレな子が撮れなくなったこと
これが廃刊理由。
「掲載に必要な分の撮影ができなくなりそうだった・・無理に撮影するのは本来のスタンスではない」と編集長の青木正一氏。
かといってオシャレな子がいなくなったわけではなくて、特定のエリアに行かなくても発信でき、お金もかからないSNSで存在感を出しているという。
情報収集原が紙からデジタルに移行していることが大きいらしい・・
あとファストファッションが流行ったのも影響があるらしい。
FRUiTSに限ったことではなくて、どこのファッション雑誌もそういった影響が大きいのかもしれない。
とても寂しい・・
誰よりも目立ちたい
そういえばクラスの同級生でとてもオシャレに興味があって、この雑誌に載ってるような、ファッションを生み出す子がいたのを思い出す。
「えっちゃん、バレエのトゥシューズで街歩いたら可愛くない?」と真剣に言ってきて、つい私は、
「見た目は可愛いけど、先だけがすごく硬くてとても街は歩けないよ」と言ってしまった・・。
言わなければきっと彼女はどんなに足が疲れようが、トゥシューズで街を歩いていたと思う・・。今思えば余計なことを言ってしまった。
意気揚々と街を歩く、そんな彼女をみてみたかった・・。
この雑誌の何が面白いかって、自己主張の激しいスタイルで、少し(だいぶかな)狂乱じみてるファッションがとっても面白い。
誰がなんと言おうがお構いなしな子たち。
つい人目を気にしてしまう私から見ると、とてもカッコよくて羨ましい存在に見える・・
そしてカメラを向けられても媚びないとこがいい。
わざと醜い表情したり、舌を出したりするところが逆に純粋さを感じて可愛く見える。
モデルを使ったファッション雑誌に比べると、とても親近感を感じるし、撮影者の熱意と愛情がすごく伝わってくる。
だから廃刊がとても残念だった・・
時代の変化が憎らしい・・
若者のファッション感覚はすごい!
小さなファッションのクリエイションの芽を育てるには、熟成させる場が必要だ。車の通らない広場的な存在があって、のんびり散策できたり、仲間と座って語らえる場所があったから、原宿ファッションが生まれたのだ。
「i-D」青木正一
青木氏は、まずはホコ天復活が必要と言っている。ホコ天がなくなったのがボディブローのように効いていると・・。
そいえば遥か昔、ホコ天で竹の子族が生まれたんだっけ・・一世風靡とか・・
スターも出た。哀川翔、柳葉敏郎、勝俣州和、風見しんご・・
確かに生まれてる・・
ほんとに原宿愛が強い!
me too!