白い巨塔

田宮二郎の財前五郎

5回目のドラマ化

テレビのドラマはほとんど見ない。

NHKの朝ドラも見たことがない。

だけど山崎豊子作品のドラマだけは録画して見る。

中でもこの作品は一番夢中になって見たドラマです。

田宮二郎が最初の主演の俳優かと思ったら、1966年に佐藤慶主演が初めてのドラマ化らしい。

先日まで放送していた岡田准一主演のは、今までで5回目のドラマ化という事みたい。

初めて見たのは2003年の唐沢寿明主演

ドラマにハマりすぎて会社の人たちから白い目で見られようが、木曜日だけは残業しないでさっさと帰っていた。(毎週木曜、リアルタイムで見たかった)

唐沢の印象が強かったせいか、今回の岡田准一は・・んー

松山ケンイチも・・んーーーー

愛人役の沢尻エリカはアレレ??

最初に見たものの印象が強いと、後のものに対してどうしても違和感があって、自分も柔軟な見方ができないな、なんて思います。

1976年の田宮二郎主演のを見ていた人は・・

1976年の田宮二郎主演のを見ていた人は、やはり唐沢寿明の時は違和感を感じたそう・・。

「白い巨塔」といえば田宮二郎でしょ・・って思ったらしい。

そういうもんなんだな・・・

そして今回初めて見た人は「白い巨塔」と言えば、岡田准一のイメージなんだと思う・・。

そして15年、20年後、もしドラマでまた「白い巨塔」を放送することになって、例えば財前五郎役を鈴木福くんがやったらやっぱり違和感を感じるんだろうか・・

(勝手に鈴木福をもってきちゃって・・でも鈴木福くんの財前、見てみたい)

山崎豊子のものすごい取材量のそのエネルギーは何から来るんだろう、って思ってしまいます・・

以下毎度おなじみ便利なwikiから

小説的生命を全うしようとすれば、既に完結した小説の続編は書くべきではなく、作家としての社会的責任を考えれば、小説の成果の危険をおかしてでも書くべきであると考えた。この選択の難しさは、作家になってはじめて経験した苦悩であったが、最後は小説的生命より、社会的責任を先行させ、続編に取り組んだ

(本当は、医療裁判の第一審の判決、大学病院側の勝訴で終わっているはずだった。続編は原告側の控訴から。)

山崎は「長編に6~7年かかるが、失敗したら6~7年がパー(ゼロ)や。」と大阪弁で言ったが、長編に取り掛かると短編も書かない。対談も講演もしない。前作を超えるものを自分に課していた。そのために取材し、イマジネーションと(取材した)事実を往復する事で、イマジネーションを超える事実に行き着いた。

1作品に6~7年か・・・

ものすごいエネルギー!

唐沢寿明の財前五郎