1994年の映画
市川崑監督。
全く時期はずれの記事で。
本当は忠臣蔵の時期、12月に合わせて投稿しようと思っていた記事なのです。
この記事、ちょっと怒り気味で書いてしまいました。
監督も有名な市川崑だし、俳優も大御所揃いだし、力入れてる感が伝わってきてスケールも大きそうだし面白いかもって。
芸術はお金じゃないってことを改めて証明した映画の一つだと私は思います。
やっぱり高倉健は現代劇の人で時代劇の人ではないなぁという感想。
何を根拠に・・・説明できません。
あのボソボソっと話す寡黙な感じが時代劇でも全く同じで・・ま、あれが高倉健なんだけど・・。
そして立ち居振る舞いも現代っぽい。
何を根拠に・・・説明できません。
ニッポンを代表する高倉健に対して言いたい事言ってるのは私くらいじゃないかと・・。
ま、一人のおばちゃんがコタツに入って煎餅ボリボリ食べながら言ってることなので許してください・・まだ言います。
松の廊下のシーンがない
忠臣蔵では有名な松の廊下。志村けんのコントでもよくやってた。それがない!
そして様々な作戦のシーンがあまりなく、なんやかんやでもう吉良邸への討ち入りへ向かってしまうという物足りなさ。
討ち入りまでのいろんな作戦過程、赤穂浪士たちが家族を捨ててまで仇討ちに命をかける様々な葛藤、そして覚悟っていうのが伝わってこそ吉良邸への討ち入りに意味があって、この忠臣蔵の醍醐味なんじゃないのかなぁと思うのです。
もう吉良邸へ向かっちゃうの?って感じで。
そして吉良邸へ入ったら敵を惑わすためにやたら迷路だらけ、仕掛けだらけになってて、水に入ったり壁にぶつかったり。まるで赤穂浪士がSASUKEに挑戦してるみたいになってる!
そしていつのまにか大石内蔵助役の高倉健がヌッと現れてバッサリやって終了。
おいしいとこだけ持ってった。
しかも大石役の高倉健が「今宵、吉良を殺す!」って一瞬ヤクザ映画かと錯覚してしまいそうになった・・
一体なんのための討ち入りなのか、肝心なとこが伝わらない・・
話が変わるけど、先日DVDで観た「飛○○○玉」と同じくらい腹が立つ!
(この映画面白いと思った方ごめんなさい!ちなみに姉は面白いと言っていた・・)
四十七人の刺客wikipedia
赤穂浪士討ち入りに至るまでを、主君への忠義といった要素を排して、大石ら赤穂浪士と吉良家・上杉家との謀略戦として描く。
排してしまってたんだ!やっぱり。
ではタイトルを「四十七士とその他の謀略」とか。笑
原作に描かれている大部分を省略しているなど、批判的な意見もある。
原作は読んでないけど、忠臣蔵の要素は省略してる・・
この映画の良いとこを三つ
1、敵役の色部又四郎を演じた中井貴一。この人の上手さが救われる。
2、かる役の宮沢りえが激やせ前なのでポチャポチャしててかわいい。
3、高倉健の鍛えられた肉体。
でしょうか。
ちなみにその年の日本アカデミー賞最優秀助演男優賞は中井貴一だったようで。
うん、納得!
泉岳寺
品川の泉岳寺には、赤穂浪士四十七士のお墓がある。
眠っているあの方たちはどう思ったんだろう・・
そして真相はどうだったんだろう・・
「いやいや、あんなんじゃないんだよ、あの時本当はね・・・」
んー、聞いてみたい。