ベニスに死す

ルキーノ・ビスコンティ監督

1971年公開映画。イタリア、フランス合作映画。

ダーク・ポガード主演

ビョルン・アンドレセン(美少年 タージオ役)

ミッドサマーからのこの50年前の作品。

この作品の美少年役ビョルン・アンドレセンがミッドサマー では老人役でとんでもない目にあってました。

この映画の美少年タージオが・・あんな目に・・

どうしてもあのシーンが背景にダブってしまいます。

ミッドサマーのビョルン・アンドレセン

ちなみにビョルン・アンドレセンは1955年生まれ現在65才。意外と若い。もっと高齢だと思っていました。

Wikipediaにはスウェーデンの俳優と書かれてあったけど、現在ストックホルムで音楽教師として暮らしているって書いてありました。

あらすじ

この作品、中年の作曲家が貴族の血を引く美少年タージオに惹かれていく物語。

何かが起こるわけでもなく、ただ中年男性の見つめる先には、美しいベニスの風景の中にいる少年の姿。

その美少年タージオをずっと追ってる。

今で言ったらストーカーと言われるんだろうか・・

ビョルン・アンドレセン(タージオ)

今の日本と

ある日、町中が消毒液の匂いが漂いおかしいと感じ始めた中年男性、誰も真実を語ろうとしない中、疫病が流行っている事を聞きつける。

町が観光で潤っているから疫病の事を観光客には知らせないようにしていると。

今の日本でも、疫病(コロナ)が流行ってるという点、国が人命よりもオリンピックを開催できるように?するためのあらゆる腑に落ちない対応はこの作品に出てくるシーンと同じで観ていてちょっとびっくりでした。あまりにもタイムリーな内容で。

そして今まさにイタリアも。

ラストは

中年男性が若作りをするために白髪を染め、白い粉を顔に塗り、口紅を塗る。

そして美少年タージオを見つめながら逝ってしまう。

染料が顔に垂れながら死んでゆく様はとても哀れで切ない。

自分もだった・・

なんて哀れな中年おじさん・・と思っていたら、おっと、自分もこの中年男性と同じだった!

振り返れば自分もキンプリの海人君をテレビで追いながらネット通販で少しでも若く見え、そして体型カバーできるファッションを探し、髪を明るく染め、UV美白ファンデを顔に塗り、真っ赤な口紅を塗る・・

自分も他人から見たらきっとイタイおばさんなんだろう。

切なくて哀れだけど・・

ビスコンティの描くこの映画のラストは切なくてとても哀れ。

だけどそれが人間らしい。

でもあの中年男性としては終始ウキウキだったはず。

美少年を遠くから眺め、若作りの装いでキュンキュンしながらあの世に行ったんです。

幸せだと思うんだけど・・

(この映画の絵を描いて確信したこと。重さのある絵はやっぱり描けないということ。なので軽さで勝負します・・)

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