
喋るだけ
2016年公開
監督 大森立嗣
原作 此元和津也
出演 池松壮亮、菅田将暉
二人の少年が川沿いでしゃべるだけの世界。
原作は2013年から2017年まで別冊チャンピオンで連載されたマンガ。
最近の邦画はマンガからの映画ばかりで、なんの先入観からなのかそういう作品は観る気がしなかった。
が!
不覚にも面白いと思ってしまった。
映画が衝撃的に面白くて、ちょっとマンガも気になると。そして一巻買ったらどハマりして全巻買って一気に読んでしまった。
マンガを買ったのは何年ぶりだろう・・
小学生の頃お年玉で買い揃えた「生徒諸君」以来。
同時期、姉から借りた「アラベスク」以来マンガにハマったことはない。
瀬戸くんと内海くんの話(セトウツミ)
お勉強ができて真面目な内海くんでちょっと暗い。(池松壮亮)
スポーツ万能勉強苦手な瀬戸くん(菅田将暉)。
この二人の会話が素晴らしい。

何が素晴らしいって関西弁で話す言葉の掛け合い、例えのセンス返事、間・・そのボキャブラリーの多さがすごい。
だから会話を聞いてるだけで充分成立する面白さ。長編コントのような会話劇です。
そして会話のやり取りで見える男同士の友情っていうのも感じて面白かった。
男子はあえて深入りしない気の使い方。
ボケとツッコミ、時にツッコミとツッコミ・・
このやりとりの中でもちゃんと相手に一線を引いている。
逆に女子の友情は自分の秘密やあまり人に言えないこと、そんな事を言い合える仲。
のような気がします。
曲もいい
平本正宏作曲、アコーディオンがメインの社交ダンスを想像させるようなタンゴ調がなぜかこの作品に合っている。
この作品は大好きな映画として仲間入りしました。
マンガもこれがまたおすすめです。(映画にはないラストが衝撃)
マンガを買うなんて自分でもびっくり。
ほんと先入観は視界を狭める・・
しかし主演の二人は上手い!