運び屋

クリント・イーストウッド主演、監督作品

日本では2019年に公開された映画。

実話がもとになってるらしい。

慎重なベテランドライバーを探してる。走るだけで大金が手に入る仕事がある、と声をかけられ受けてしまう。

タイトル通り麻薬の運び屋となる。

貯金ゼロだったあの頃

そういえば20代の会社員時代、お給料日まであと1週間って時にお財布に千円しかない時があってかなり焦ったことがある。貯金もなし。

それからは会社へお弁当持参で。

その頃やたらと道の隅を無意識にキョロキョロして、どっかに小銭でも落ちてないか、誰か私にお金くれないか・・だいぶ切羽詰まってました。

乞食根性丸出し、心が卑しくなってる自分にハッとした・・・自分ヤバい。

この映画みたいに、こんな状況で割りのいい仕事?持ちかけられたらどうなっていたのかと考えるとちょっと怖い。

その時、金銭に困って犯罪を犯す人の気持ちが少しわかった気がした。

目先のことしか見えなくなる余裕のなさ。視界の狭さ。

客観的なんていう想像力は全くなし。

きっときっかけはこんな思いから始まるんだと。

この映画でも困っているときに魔の手が現れる。

親しい人からでも、おいしい話を持ちかけられた時、客観的に物事をみられなくなるって怖い事だと思いました。

この映画で面白いのは

おじいさんがマフィアの指示通りに行動しないとこ。

マフィアの怖さを理解していない。

途中パンクして困ってる家族を助けたり、身内の葬式行っちゃったりで、マフィアたちも混乱して苛立ちはじめる。

同時にマフィアの秘密情報を入手して張り込んでる警察も予定と違うことに混乱する。

ここが面白いとこで。

大好きだったアンディー・ガルシア

マフィアのボス役で出演しているのが後でわかってびっくり。

サングラスしてたから全く気づかなかった。

映画「アンタッチャブル」で階段からベビーカーが転がっていくのを足で止める姿に一目惚れし、以来テレビから撮影した写真を手帳に挟んで持っていたほど好きだった。

YOU TUBEでこの映画のインタビュー動画、今も変わらずカッコいい。

泣いた

長年真面目に働いていたのに、ふとしたきっかけで犯罪に手を染めていく様子は観ていて辛い。ラストは泣いた。

そしてこの作品、クリント・イーストウッド89才で主演と監督!

素晴らしい。

作品もとても面白かった。

映画評論家、町田氏との取材話

会場まで自分で運転してきたイーストウッドに、

町田氏「運転免許返納した方がいいのでは」

イーストウッド「うるせー、危険な運転をするのは若い奴もいる、年齢は関係ない」

と言ったそう・・

89才で「運び屋」主演と監督ができるんだから相当な体力の持ち主。

でも運転免許は返納した方がいいね。

ではまた!

GUCCIのサングラスがカッコ良かったので描いてみた。

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