タクシー運転手 約束は海を越えて

ソン・ガンホ(似てない・・)

2017年 韓国映画

日本公開は2018年 

チャン・フン監督 

ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・へジン

臨場感があって最初から最後まで見入ってしまいました。

素晴らしい作品。

最近の韓国映画が話題になった「パラサイト」。私的には上回る面白さでした。

1980年の光州事件、実話を基に作られた作品

光州で民主化運動があった事件。

光州事件とは具体的にどんな出来事だったのか恥ずかしながら今ごろネットで調べたくらいです。

私が小学生で、カラスの勝手でしょーって歌ってた頃、ヒゲダンスしながら友だちと教室を回ってた頃、絵具の水入れをブンブン回してた頃・・

その頃に隣国でこんな出来事があったのかと思うと、なんとも言えない気持ちになる。

そしてあれから40年経って、たまたまアマゾンプライムで観た作品でこの事件を知り、今頃恐ろしさを感じているこのズレ!自分の無知が情けない!

ジャーナリスト

そういえば80年代は中国でもあの民主化運動があった。

この映画のシーンのような惨状があったのかと思うと改めて言葉を失う。

ちなみにこの映画、中国では未だに公開されていない。ネットで検索もできないらしい。・・だろうね、民主化運動だから。しかし怖い。

合わせて思い出すのが10年くらい前、ミャンマーで民主化を求める反政府デモで取材中の日本人記者が至近距離から軍に撃たれて亡くなった事件。

ジャーナリストは常に命の危険と隣り合わせで、それを覚悟で、惨状を世界に知らしめるために使命感を持って取材する。

少し前、中東で拘束された日本人記者も帰国後、多額の身代金を払ったからと大バッシングがあった。その頃流行った言葉が自己責任。

無駄な税金使ったとバッシングをする。しかしそのジャーナリストの情報で私たちは世界で起こっている現実を初めて知るわけで。

気になるのは、今の香港もこの映画のようになりつつあるのが怖い。

切に平和を祈りたい。

しかし、重くない映画

怖い、怖いと連発しましたが、全く重くなくエンタメ性が強くて前半はコメディー要素が強い。

笑える要素、明るい要素がたくさんあるからこそ後半の悲惨さがより伝わる。

その光州の実情を取材するためにソウルからタクシーで向かったドイツ記者と運転手の話なのです。

タクシー運転手役、ソン・ガンホが素晴らしい

パラサイトでも話題になった俳優。

最初はお金のためだけで光州行きを引き受けたタクシー運転手が、だんだんドイツの記者と共に使命感を感じていく様子が見どころ。

後半は涙が止まらなかった。

泣いて目を腫らした私の顔を見て家族が「昨日のラーメンちょっとしょっぱかったよね」って言ったので、泣いたと言うのは恥ずかしく「そうだね」って返した。

人質となった大学生が自分に銃を向けられながらも、

「早く逃げてー!世界に真実を伝えて!」と叫んだのが忘れられない。

後半、政府軍の追手を光州のタクシー仲間たちが命をかけて記者の乗ったタクシーを守るカーチェイスシーンはハラハラ、ドキドキ、涙は出るわで自分の感情が忙しい。

とても素晴らしい映画でした。

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