父のおともで文楽へ

キューブリック展無事終了。ありがとうございました

4点展示したうちの2点を紹介。

「博士の異常な愛情・・」を描いたのですが来場された方からシャイニングのオープニングですねって言われた。笑。確かに・・雪山だったかな。

13日(日)スタンリー・キューブリック展無事終了しました。

今回もとても学びの多い展示となりました。

そしてたくさんの刺激をもらいました。

この御時世にもかかわらず大勢の方にご来場いただき、来られなかった方も含めてありがとうございました。

父のおともで文楽へ

文楽を見たことがない。

敷居が高い気がして・・

↑ この「敷居が高い」という言葉の使い方は間違っているらしい。

この小説の中で主人公の父が間違いを指摘する箇所があり、そこを読んで私も本当の意味を知ったのです。(ちょっと恥ずかしい)

正式には

『相手に面目がなく家に行きにくいこと』

のようです。

気軽には行きにくい、という意味で使う言葉ではないようです。

勉強になりました。

元夫にムカムカ

話の中で別れた夫に対しての主人公、佐和子の感情にすごく同情する。

元夫が弁護士ということもあり離婚時のやりとりが圧倒的に不利となるようにされた佐和子の気持ちがやりきれない。

子どもを立派に育て上げたいと思う気持ち。しかし経済的に元夫に頼らざるえない悔しさ。

元夫の振る舞いには腹が立つ。

弁が立ち、相手を貶め自己正統性を強調。

情のかけらもない。

なんか色々思い出すわ〜

そして、そんな主人公、佐和子を思う父の優しさが泣けるのです。

文楽を観てみたい

この小説を読んで、いちど文楽を見てみたいと思った。

文楽の話ってけっこうなドロドロ話。

心中もの、不倫、裏切り、子どもに毒味させる親・・・

昔からあったことなんだろう・・

怖い世の中は変わらない。

父から誘われた文楽鑑賞をきっかけに、主人公、佐和子の心がだんだん和んでいくのです。

いいじゃないか。自分を自分で褒めてやらないでいったい誰が褒めてくれる。努力なんてめったに報われないんだ。報われたら御の字とでも思っておきなさい

父のこの言葉がとても残りました。

そ、報われたら御の字・・そう考えると気持ちが楽チン。

(本のカバーイラストを担当したので宣伝しました)

デザインは、瀬戸内デザイン 小川恵子さんです。