military wear shop「Gate-1 」

下北沢にある軍服古着ショップ

(※2019「 Gate-1」閉店しました。)

スウェーデン軍、空軍レディースウールコート。

濃紺で袖に空軍の刺繍、Aラインシルエットのアウターを着こなすオシャレ女子。

主にヨーロッパから仕入れるミリタリーウェアの古着ショップ、下北沢にある「Gate-1」が気になります・・

まるで新型の博物館

軍服といえば、世界中アーミー柄か、カーキ色の上下しかないと思い込んでいました。

フランス軍モーターサイクルリネンコート。(ベージュ)

空軍でしょうか・・イタリア軍スペシャルエアフォース部隊のトレーニングウエア・・・(ブルー)

ネーミングから昔のトムクルーズの映画「トップガン」を連想してちょっとドキドキする・・・

軍の病院仕様のドクターコート、ナースコート、オペスモッグ・・・なんてものもあって、ちょっとどんなものかかなり気になる・・

オペ用って・・・どうファッションとして着こなすのか見てみたい。

軍仕様の小物もたくさんあって、私には、触って、着れて、買える新型の博物館に思えてしまう・・

モーターサイクル部隊

そもそもフランス軍のモーターサイクルリネンコートって、それはモーターサイクル部隊があるってこと?

調べてみたら日本の自衛隊にも偵察用バイク部隊っていうのがあるらしいです。

敵と遭遇する可能性が高い危険な任務で使用されるため、オートバイの乗員は立ち乗りでの小銃射撃やオートバイを寝かせて盾にする技術を習得する。

出典 偵察用オートバイwikipedia

映画で、バイクに乗っての戦闘シーンって私はみたことがないので、驚きました。

そして調べてみると、世界中にバイク部隊があるのです・・

服からいろんな背景の知識が得られて面白い。

カラーが豊富

陸、海・・部隊によってそれぞれの軍服とカラーが多様にあるのも驚き。

ヨーロッパの軍服は紺やグリーン、ブルー、ストライプ・・雪の多いスウェーデン軍は白もあったり・・。

その国の風土によっていろんなカラーがあって面白い。

兵器の発展で変化する軍服

フランス軍のwikipediaを見てみると、軍服の更新は兵器の発展、戦地の環境に合わせてそれぞれが常に更新されている。

とことん機能性を重視。美の追求といった文言はどこにもない・・・(そりゃそうだ・・)だけど形が美しい・・

機能性を重視したデザインにすると、おのずと洗練されたものに仕上がるということなのかな・・この辺りをまた掘り下げて調べてみたい・・。

兵器の発展で変化する軍服・・

自国を防衛するための軍服・・

そんな強烈な背景をビンビン感じる軍服に、コアなファンは追い求め、そしてその軍服をいったん羽織ると、あら不思議・・その人のカラーにあっという間に変化してしまう・・

ちょっとしたマジックを見ているようでとっても面白いのです・・

左、ドイツ軍レディースワークコート、中央、フランス軍のマリーン部隊コート、右、チェコスロバキア軍ヒッコリーストライプワークコート 

COCO CHANEL

映画「COCO CHANEL」

晩年を迎えたシャネルが業界でもう一度やり直すために最後のショーに挑む…というのを基本に、若い頃の思い出が描かれていくという伝記映画。

晩年をシャーリー・マクレーン、若き日をバルボラ・ボブローヴァが演じています。

才能と女性としての魅力

シャネルを支え続けたお金持ちの男性たちの存在もかなり大きいと思った。

男性のお屋敷に住んで囲われ生活をし、そこで得意だった裁縫技術を生かし帽子作りをしていく。

次の男性からは大通りに面する場所に店を出してもらったり。

シャネルの要望に応えてもう一軒店も出してもらう。

投資をしたくなるほどの女性としての魅力。もちろん才能も。羨ましい・・

しかし、これだけ男性から愛され、援助を受けながら結果、誰のもとへも行かなかったのも面白い。

自立心と向上心と野心が大きい

ショーを酷評されて、世の中から叩かれても、意思を貫き通す精神力はすごい。

以前に書いた「サンローラン」とは対照的。

「自分の生き方を決めると人はくよくよしなくなる」

「人間は成功ではなく失敗で強くなるの・・」

本当に信念が強い・・。

シャネルは失敗をしっかり自分の栄養にしてる・・。

女性の自立、社会に出ることを促したデザイン

当時の女性はコルセットをしていた時代。

スカートをひざ丈にし、デスクワークのどんな立ち居振る舞いにも適するよう機能性を重視。

現代では当たり前になっているスタイルの発端はシャネルだったとは・・・

wikipediaに気になることが・・

シャネルはかなり痩せた体型だった。そのため、モデルとしてシャネルの服を着たシャネルがきっかけで、現在に至るまで「ファッションモデルは痩せている方が美しい」という固定観念が生まれたとされる。

じゃあ、シャネルがポッチャリだったら・・

ファッションモデルは今ごろみんな・・

世の中全く違った価値観になっていたかも知れない。

シャネルの影響力にも驚くけど、今日に至るまでの間、ずっとその価値観で世の中の女性が(自分も)振り回されているのかと思うとなんか虚しい・・

女性の美というものの、固定観念をバッサリ切り込めるような、そんな作品が表現できるようになりたい・・

そしてシャネルの強さ・・体の奥まで染み込ませたい・・

参考/NOMA「ココシャネルとその時代」、シャネルwikipedia

CHANELシャネル

昔の悲しい思い出

シャネルといえば、ちょっと悲しい思い出があります。

忘れもしない新宿の京王ミロードでセール品のローヒールパンプスを購入。

いつもなら私の五平餅のような丸い足に合うヒールはほとんどなく、買ってもすぐに足が痛くなり、すぐにさようならパターン。

それが今回は珍しく相性が良く、足が全く痛くならない。

ようやく出会えたと感じ、今履いている靴がダメになったら同じものを取り寄せようとまで考えていた。

このローヒールでフルマラソン走れるんじゃないかと思うほど相性バッチリ。

ある日、友人の家に遊びに行った時、玄関で私の脱いだ靴を見て、

「わっ、すごい!えっちゃんの靴シャネルなの?・・・えっ??あれ??・・チャンネル(CHANNEL)って書いてある!!」

「・・・・・」

そう言って友人はお腹を押さえながら笑い転げ、涙まで流しながらしばらくの間笑ってました。

以来、その友人に会うたびに私の靴の話をみんなに披露して、また涙を流しながら笑うのです・・。

今はなかなか会う事はなくなったけど、年賀状にまで書いてきます。

(シャネルのロゴを見ると、いつもえっちゃんを思い出します・・www)だって。

なぜロゴを気にしなかったんだろう・・

ブランドに全く興味がないと、そういうとこも気がつかないから結果大恥をかく。

もう履かなくなってしまった・・

足に合っていただけに非常に残念。

あれから二度と恥はかきたくないと思い、私の持ち物で他にニセモノがないかどうかチェックしてみた。

あった・・・

これも使い勝手が良くて気に入っていたものなのに、よく見たらレノマのロゴに似せてレモン(LEMON)って書いてあった。

もうお願いだからこういうの作るのやめてほしい。

他人の褌で相撲を取ろうという、姑息な事を考えなければきっと長い付き合いになったであろうチャンネルとレモン。

人の言う事なんか気にしないで使い続ける、という強い意志はその時はなかった。

正々堂々とオリジナルブランドに生まれ変わって、再び出会いたいと切に願う。

チャンネルでなければ・・・

レモンでなければ・・・

ただただ残念。

さようならチャンネルとレモン・・

SAINT LAURENT サンローラン

2014年 フランス映画

優雅さを追求する戦いを繰り広げてきました・・
優雅さと美を追い求めて、苦悩に苛まれ、地獄をさまよいました・・

映像が美しい。

静かで、孤独で、淡々と、時に衝撃的。

音楽で盛り上げてないとこも好き。

暗めなのも好み。

そして主演のギャスパー・ウリエルが華奢で中性的な魅力もあって、とにかく美しい。

このブログをやっていなかったら観なかったであろうこの映画。

出会えてよかった・・

新作のデザインの作成に追われる日々

1971年のコレクションでは酷評を受ける。

常に新しいデザインを、という重圧で酒、ドラッグに溺れてしまう。

時々目を閉じると、服が軽々と宙に浮いている・・フォルムや色彩が舞っているんだ・・
でも、目を開けると重苦しさしか見えない・・。

バックに優しく流れるモーツァルトのピアノがいい・・

夢を持って日々頑張るんだけど、名声を得れば得るで大きな重圧との戦い・・一個人としてだけでは判断できない状況・・・苦しすぎる。

なんなんでしょうね・・

いちばん厄介なのはそこに群がる人たちとの関係・・んー、バランスが難しい・・

この映画を見てふと、わかったこと・・

自分の苦手とするモチーフの絵が、なぜ苦手と感じるのかが言葉として出てきた。

美しさというもの・・概念にとらわれ過ぎてた・・

自分が思う美しさを、素直に表現したらいいだけのこと。

そんな事に今まで気がつかなかった・・。

でもなぜこの映画を観てそう思ったんだろう・・

なぜ??を追求してみたい・・・

本所しぐれ町物語 藤沢周平

人情モノが好きです。

あったかさと、笑いと、涙、寂しさ、哀しさ、弱さ、強さ・・・全部ある。

悪人も悪人になりきれない、どこか人の良さも感じられるとこ。

浮気癖のある小間物屋の若旦那。(おしまいの猫)

ちょっとおもんに寄ってみようかと栄之助は思っている。

明るい月の光と気持ちのいい酔い心地のせいにちがいなかった。
ちょっと顔出すだけだ・・・

キーワードは「ちょっと・・」

このお話に限らず何でも、ちょっとだけだから・・・これが結構とんでもないことになるんです。

でもそこが人間らしくて憎めなくて・・。

お話に戻ると、この栄之助の「ちょっと顔出すだけ・・」で浮気相手の旦那と鉢合わせすることになるのです・・。ね、もう後の祭り。

ちなみにこういう癖のある人はどんなに痛い目にあってもいつかまた繰り返す。(私は知っている!)でも憎めないという・・これが厄介。

町人の装いは地味な色、柄もお決まり・・なぜ

昔からテレビの時代劇や舞台をみて疑問に思ってたことです。このブログを始めたからには調べないと、と思ってたらあっさり答えがサイトや本に書いてありました。素晴らしい時代・・改めて思います。

奢侈禁止令(しゃしきんしれい)

江戸時代、裕福になった町人の中には、衣装に贅を尽くすようになり、そんな状況に待ったをかけたのが幕府。町人の贅沢を禁止する法律。

町人の紅や紫などの染色が禁止に。派手な柄も禁止。

四十八茶百鼠<しじゅうはっちゃひゃくねずみ>

そこで手頃で禁止もされていなかった、植物を使った染料で、藍、茶色、ねずみ色などの範囲で微妙に異なるさまざまな色を編み出したそうです。

「試験に出る色彩用語」より 鼠色系
「試験に出る色彩用語」より 茶系

柄は、縞と小紋、格子が代表格。

確かに・・時代物で町人と言えばこの色合いと柄です。

私の大好きな江戸小紋も、理不尽な法律の中で編み出したものだと思うと感慨深い・・。

参考サイト:「試験に出る色彩用語」

参考図書:江戸衣装図鑑

中村半次郎

「人斬り半次郎 幕末編」池波正太郎 

「今にみちょれ」

貧しくて無学だった半次郎。

薩摩藩士の中でも「唐芋侍」と馬鹿にされ、それでも卑屈になることはなく、逆にそれを力にして剣の修業をするところ。

そして自分の学力の低さを素直に認め、倒幕活動の傍ら、分からない事は素直に聞き、本を読んだりして勉強をしているところ。

これは西郷隆盛を敬愛していた、中村半次郎の物語。

人斬り、という名前のついたタイトルから連想されるような残虐なイメージは全くないです。

むしろ半次郎の分け隔てなく人と接し、情に厚く、「はァイ」の返事・・チャーミングな人柄も表現されていて面白い。

歴史のことをあまりよく知らない私でも充分楽しめる小説です。

映画「半次郎」

榎木孝明が主演の映画。

榎木孝明が半次郎・・私が小説で思い描いていたイメージの半次郎はもっと泥臭い感じだったけれど、上品な雰囲気の半次郎もなかなかいい。

西郷隆盛の人柄もわかるシーン

半次郎が初めて西郷のもとへ出向いた時・・

半次郎「土産物を持ってきました・・」

西郷 「見事な唐芋じゃ・・」

半次郎「自分の畑で採れた唐芋でごわす。」

<西郷の弟がその芋を見て笑う・・>

西郷「何がおかしかか・・・この芋を作るのにどれだけの苦労があったちゅうに・・・謝れ!」

EXILEのAKIRAが永山弥一郎役

EXILEのAKIRAが薩摩藩、永山弥一郎役で出演している。

あれ?ここだけ現代?と思ってしまうオシャレ感・・・。

殺害されるシーンはAKIRAのPV?・・・一人でツッコミ入れてました。

ネタバレですが・・・

もっとツッコミたいところは最後。

西南戦争で半次郎が銃で撃たれて死んでしまうところへ突然、愛人が駆け寄り、寄り添って号泣。

こんな凄まじい戦闘中、一体どこにおったの?

もはやイリュージョン。

なかなか面白いです。(その部分はもちろん史実ではなく演出です)

Wikipediaの逸話が面白い

洒落者(しゃれもの)として有名であった。

陸軍少将時代には金無垢の懐中時計を愛用し、軍服はフランス製のオーダーメイド・軍刀の拵えも純金張の特注品を愛用し、フランス香水を付けていた。城山で戦死した際にも遺体からは香水の香りがしていたといわれている。

本当の話なら、戦闘で香水・・。

生きるか、死ぬか・・常にそんな覚悟の連続。だからこそ好きなものを身に付けるのか・・

明日はないかも知れないと思った時、私ならどうするだろう・・・。

男はつらいよ

第1作、オープニングの衣装は定番スタイルと違って登場

寅さんの衣装といえば、お決まりのベージュ色の上下、薄茶の腹巻きにお守りと雪駄姿。

しかし第1作目の最初のシーンだけネクタイ、ワイシャツ、雪駄ではなく白黒のゴルフ靴を履いてるのです。(靴は絵で描かなかったー・・)とてもフーテンの寅次郎には見えない・・。

映画が始まる前はテレビドラマで放送していて、その時と同じ衣装だそうです。(wiki情報)

友だちに言ったら笑われて・・

だいぶ昔から友人の影響で「男はつらいよ」の映画の面白さにはまり、以来ほとんどの作品を見ています・・。

友だちと好きな映画の話になり、寅さん映画が好きって言ったら笑われて、以来絶対に人前では言わないと決めてた頃もあった・・・

寅さんの好きなシーン

紹介したいものは山ほどあるのですが長くなるので一部分だけご紹介・・・

第1作 妹さくらのお見合いで・・

妹さくらのお見合いに寅さん同行。

相手の両親から「お兄さんのご職業は?」と聞かれ、

さくら:「・・・・」

相手の両親:「・・・まさかバナナの叩き売りをしてるわけじゃあるまいし・・」

第4作 とらやに泥棒

とらやに泥棒が入る。寅さんは泥棒を捕まえて・・・

寅:「ひろしっ!110番は何番だ?」

ひろし:「イチ イチ ゼロです・・」

第37作 葛飾区役所へ

葛飾区役所へ源公(佐藤蛾次郎)と寅さん。

入り口にあった<あなたの声をお聞かせください>のBOXを覗き込んで・・

源公:「あっ!・・・」

寅:「あーーーーーーー・・・」

18作 寅さんのアドリブに本気で吹き出す出演者のシーン

3分くらいの動画です。その部分は1分頃から始まります。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

YAMASANオーナー

巣鴨「帽子工房YAMASAN」

俳優 吉田鋼太郎似のオーナーさん。

まさかおじいちゃんおばあちゃんの街、巣鴨で出会うとは思ってなかった・・。渋いです。

90歳の方も

この帽子屋さん、土地柄もあるのか80、90歳代のおじいちゃんおばあちゃんたちが、けっこう買いに来られるそうです。

もちろん若い方も。(この時も多かった)そして海外の方も。

前回紹介した「所ジョージ似男子」の方もこちらのお客さんでした。

年寄りっぽい帽子は被りたくないと言って、わざわざ電車に乗って手押し車を押しながらこちらのお店に買いに来てくれるそうです。

素晴らしい・・・

いくつになってもおしゃれを楽しみたいと思う気持ちが、元気や若さを保つ大きな力になっているんだと思います。

その話を聞いて、先日イオンでのおばちゃん同士の会話をふと思い出した。

A「あったかそうだけどその色地味よ・・」

B「いいの、寒くなければ。・・この年になったら着れりゃなんでもいい・・」

思わず笑ってしまいました。

揺るぎない機能性重視100%。それも確かに大事。私もそうなりつつある・・


シャッターが半分降りているのに女性のお客さんが入って来られた。

どうぞ・・と優しく声をかけるオーナーさん。

そしてまた電気をつける・・。

お客が途切れることがない人気店です。

この後、庚申堂の猿神はさらに案内をしてくれて、巣鴨駅近く、前にブログで紹介したギター流しのNさんと出会うことになったのです・・。

お参りの後、立て続けに3人の方とめぐり合わせてくれました。

お礼参りに行かないと・・。

● 巣鴨猿田彦庚申堂(すがもさるたひここうしんどう)。

巣鴨地蔵通り商店街(旧中山道)の一方の端にある小さな神社。

千葉県にある猿田彦大神を分祀。

(こちらの猿神はお願い事にたいして、お願い事のところまで連れて行ってくれる道案内役だそうです。)

所ジョージ似の男性

巣鴨猿田彦庚申堂(すがもさるたひここうしんどう)。

巣鴨地蔵通り商店街(旧中山道)の都電のりばの端にある小さな神社。

千葉県にある猿田彦大神を分祀しているそうです。

この猿神はお願い事にたいして、お願い事のところまで連れて行ってくれる道案内役なんだそうです。

(いい出会いがありますように・・・)

お参りの後、さっそく猿神は道案内をしていただきました。

巣鴨のイメージ(おじいちゃん、おばあちゃんの街)とはちょっと違った??おしゃれな帽子屋さんの店内で、所ジョージ似の男性が熱心に帽子を選んでいました。

そう、今や巣鴨はおばあちゃんの原宿と言われるだけではなく、新しいカフェや話題のスイーツ、いつも行列「ときわ食堂」。そしてこちらのようなおしゃれな帽子屋さんと、どんどん若い人も来て活気のあるおもしろい街だと思います。

そして所ジョージ男子、柄物のハンティング帽お買い上げ。

ファッションはアメリカンカジュアル。

赤のフードが効いてます。そして花柄のシャツ。・・・ちょいワルっぽくて素敵です。

そしてジーンズのポケットから、わざと赤いハンカチを出しているのか、たまたま出てしまったのか・・気になります。

どちらにしてもいい感じに見える。

老若男女、素敵に着こなしてる方に出会うと、いい映画を観た後のような、素敵な絵画をみた時のような、自分の周りにいい風が吹きます。そして血流も良くなる。そして私の創作意欲も湧く。

いいことづくし。

いい出会いがあってよかった・・・。

ご協力、ありがとうございました。

そして庚申堂の猿神はさらに道案内をしてくれます・・・

内田春菊

NHKの朝の情報番組に、内田春菊さんデニムの着物で登場。

メジャー柄の帯と半襟は手作り。

命名「太らない帯」。 なるほど・・

ピアスは木製のタツノオトシゴ。

和服好きの私も、こんなにカジュアルでポップな着物姿は初めて見たかも。

常識をぶち破るところはさすが内田春菊。

三年前に大腸ガンを患い、現在装着しているストーマ(人工肛門)についての説明を、タブレットを使って図解していてとてもわかりやすい。

しかも淡々と言ってるところがかっこいい。

私が絵のスクールに通っていた頃、一度講師で来られたことがある。

女の子の赤ちゃんを連れて登場し、途中大勢の前でも憚らず、授乳しながらの講義・・。

生徒の絵を講評することもなく、絵の話はほとんどなかったと記憶しています。男性関係の事をさらっと話し始め、いきなりすごいな・・と私がオロオロしたのを覚えています。

その頃の講義ノートを棚から引っ張り出して、約20年ぶりに開いてみた。

<講師 内田春菊>

・国民年金に入っておいたほうがいい。

・男のロマンを本気で考えてしまう。

(売り込みについて)

・数打てば当たる

と書いてあった。

内田さんの全く飾らない、自分に正直な在り方を見せてくれて、いかに自分が周りの目を気にしているかがよくわかった気がして・・

あの頃、他の講師たちから自分の絵について、既視感があるとか、何が伝えたいのかよくわからないとか、上手っぽく描くな、とか散々なことを言われていて、自分に正直になってないというか、素直に描くやり方がわからないというか、今まで見た絵の記憶の寄り集めみたいなのばっかり描いていたと思います。

それが内田さんの講義での在り方を見て、少しだけぼんやりと気がついたような、そんな感覚を覚えてます。

番組で、もう恋愛はこりごり・・と言っている事に対して次女が「3度の結婚離婚をして気がつくの遅くね・・」のコメントには笑ってしまった。子どもは冷静・・・。

この子はもしかして、講義の時、授乳してたあの子か・・・