父のおともで文楽へ

キューブリック展無事終了。ありがとうございました

4点展示したうちの2点を紹介。

「博士の異常な愛情・・」を描いたのですが来場された方からシャイニングのオープニングですねって言われた。笑。確かに・・雪山だったかな。

13日(日)スタンリー・キューブリック展無事終了しました。

今回もとても学びの多い展示となりました。

そしてたくさんの刺激をもらいました。

この御時世にもかかわらず大勢の方にご来場いただき、来られなかった方も含めてありがとうございました。

父のおともで文楽へ

文楽を見たことがない。

敷居が高い気がして・・

↑ この「敷居が高い」という言葉の使い方は間違っているらしい。

この小説の中で主人公の父が間違いを指摘する箇所があり、そこを読んで私も本当の意味を知ったのです。(ちょっと恥ずかしい)

正式には

『相手に面目がなく家に行きにくいこと』

のようです。

気軽には行きにくい、という意味で使う言葉ではないようです。

勉強になりました。

元夫にムカムカ

話の中で別れた夫に対しての主人公、佐和子の感情にすごく同情する。

元夫が弁護士ということもあり離婚時のやりとりが圧倒的に不利となるようにされた佐和子の気持ちがやりきれない。

子どもを立派に育て上げたいと思う気持ち。しかし経済的に元夫に頼らざるえない悔しさ。

元夫の振る舞いには腹が立つ。

弁が立ち、相手を貶め自己正統性を強調。

情のかけらもない。

なんか色々思い出すわ〜

そして、そんな主人公、佐和子を思う父の優しさが泣けるのです。

文楽を観てみたい

この小説を読んで、いちど文楽を見てみたいと思った。

文楽の話ってけっこうなドロドロ話。

心中もの、不倫、裏切り、子どもに毒味させる親・・・

昔からあったことなんだろう・・

怖い世の中は変わらない。

父から誘われた文楽鑑賞をきっかけに、主人公、佐和子の心がだんだん和んでいくのです。

いいじゃないか。自分を自分で褒めてやらないでいったい誰が褒めてくれる。努力なんてめったに報われないんだ。報われたら御の字とでも思っておきなさい

父のこの言葉がとても残りました。

そ、報われたら御の字・・そう考えると気持ちが楽チン。

(本のカバーイラストを担当したので宣伝しました)

デザインは、瀬戸内デザイン 小川恵子さんです。

バリー・リンドン

今回の展示でバリー・リンドンを描いている、すが ゆりさんの作品です。
ライアン・オニール似てる!

9/8日(火)〜13日(日)までキューブリック監督作品展

(キューブリック作品紹介)

1975年公開。

この作品を見終わった後、思い出したのが「白い巨塔」。

え??って思われる人もいるかもですが・・

貪欲な出世欲。八方美人。チャンスを逃さない嗅覚。

しかし最後は虚しくも…

そう、全ては自分が撒いた種。

やっぱり人の怨みを買うようなやり方はいつか自分に返ってくる。

そんなことを思った。

前半と後半があり、なぜ出世に貪欲になったのかが前半がカギ。

出会った女が悪かった。

貪欲なバリー役を演じたのがライアン・オニール

「ある愛の詩」のオリバー役も。

淡々と一人称で語るナレーションもよかった。

とても面白い作品で、3時間の長尺だけど最初から飽きることなく観れた作品でした。

しかしあの時代の人たちは喧嘩となるとすぐに決闘を申し込む。

決闘は第三者立ち合いのもと行われることが多かったらしい。互いに数十歩背を向けて歩いてから振り向き合図で撃ち合う。動作の早いものが勝者となるとwikiに。

話の中では、背を向けて歩くというルールが無かったから、最初に撃つ人が当然有利なわけで。その辺りがよくわからなかった。

しかしあの時代の人々はもっと中間の解決策はなかったのか。生きるか死ぬか。命がいくつあっても足りない。

そういえば侍映画でも決闘シーンがよくある。

命よりもプライド優先。

映画評論家 町山智浩氏によると

スタンリー・キューブリック監督『バリー・リンドン』(75年)。18世紀、英国の植民地だったアイルランドで貧しい青年バリーが英国貴族にのし上がっていく3時間の大作。かの蓮實重彦先生はこの映画を「『嗚呼、花の応援団』と比較すべき荒唐無稽なコメディ。観ている間、正確に37回笑った」と評した。その意味は、避けずに弾丸を受けて行く横列行進、映画の最後の字幕、幻の企画『ナポレオン』に隠されている!

「映画その他ムダ話」より

言われてみれば確かに。

しかし私は笑ったシーンなど全くなかった。

避けずに弾丸を受けまくる横列行進は、え!なぜ??なぜ攻撃しないのか・・謎で頭がいっぱいになった。

そりゃ撃たれるでしょ!ほんとに謎だった。でも笑いはしなかった。

横列行進はナポレオンの歴史に関係あると推測。

ちょっと調べたら・・

横隊は、歩兵を横に数列に並べる戦闘隊形であり、広い正面への攻撃力を最大化できる性質を有する。歴史を通して最も標準的に用いられてきた隊形でもある。

横隊wikiより

↑ だとしてもね。映画のシーンは鼓笛隊もいた。実際ナポレオンは士気を高めるために鼓笛隊も列に入れていたのか??それ以上はよくわからない。

しかしこの作品のどこに笑いがあったのか・・町山氏の先生と言われた方に聞いてみたい。きっと話盛ったな。笑

映像がきれい

キューブリック作品はまだ4作品ほどしか観てないけど、どれも映像がきれいだという印象がある。

この作品、wikipediaにアカデミー賞の撮影賞、歌曲賞、美術賞、衣装デザイン賞を受賞したと書かれていた。

うん納得。衣装の素晴らしさ、重厚な音楽、ほんとに素晴らしかった。

アカデミー賞を受賞するなど評価は高かったものの興行的には苦戦し、制作費回収には年月を要した。著名な原作とスターを起用した娯楽作品による興行的な成功を目指したキューブリックが次の作品として選んだのが、スティーヴン・キングの「シャイニング」である。

いい作品がいい興行につながるとは限らないらしい。

そしてwikiのとおりなら次は興行を意識した?ジャック・ニコルソンの「シャイニング」。

これは制作費の数倍の収益で大きな成功と記されてあった。同時にキューブリックの知名度も高めたと。

興行的に成功を目指してちゃんとその通りになるキューブリックの商売センスもなかなかなものだなぁと感じました。

物語のバリーがチラリと思い浮かんだ。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 2

こちらの博士役が三役をこなしているピーター・セラーズ

前回の続き。

登場する3役、博士、アメリカ大統領、イギリス大佐を全てピーター・セラーズが演じているという事を後で知った。

全く気付かなかった。

wikiに面白い話が載ってた。

戦闘機の構造はアメリカ国防総省の協力が得られず、他の戦闘機の写真を参考にコックピットを作って、撮影終了後にアメリカ空軍の幹部を招待したところあまりに正確で驚かれた。

あまりに正確なセットだったから美術チームがFBIの捜査対象になるんじゃないかと心配した。

そうそう、戦闘機のコックピットがとても細かい作りだったので当然本物内部で撮影したのかと思ってた。

スタッフもすごい。

笑えないかも

前回ではブラックで笑ってしまうと書きましたが、今の時代この映画のソ連が北○○に替わっただけでそう遠くない未来のシミュレーションなのかもと感じた。

そう思うとちょっと笑えない。

ヴェラ・リンの「また会いましょう」がなんとも皮肉

被爆国、そして最近の情勢的に笑えなくなってきてる作品ですが、だからこそ皮肉がリアルに効いていて一層面白く感じる作品になっていると思います。

面白く?!なんて不謹慎な!って感じる人もいるかと。笑

もうブラック中のブラックで私はとても面白い映画だと感じました。

↓ 9/8(火)〜13日(日)までの展示です。良かったら見に来てください。

(他の参加の方々の作品が早くみたい!)

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

映画の話じゃないですが・・

ママチャリこいでてカラスが頭の上に乗っかったのは初めて。

乗っけたまま自転車で100mくらい進んだと思う。

あれ?何かが頭に乗ってるな。そして通りすがる人たちが驚きの顔で私の頭上を凝視する。

「あ!カラス!」と叫ぶ子どもがいてようやく犯人がわかった。自転車に乗ってて両手塞がってるので追い払うこともできない。

正式に言えば怖くて追い払う勇気なんかない。

目的地らしいところに着いて?飛んでった時の踏ん張った力の強いこと。

もう恐怖。

近所の美容院へ向かう途中だったので着いてから美容師さんに話したら「私も経験あります!頭をつつかれて血が出ました」と。

つつかれなくて良かったけど何で乗ったのかカラスに聞いてみたい。

カラスは頭がいいからきっと理由があったはず。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

タイトルが長い!

1964年公開作品

監督 スタンリー・キューブリック

モノクロ映画。

冒頭に「映画はフィクションであり、現実には起こりえない」と解説がついてる。

皮肉たっぷりのブラックコメディ。

これは面白い作品でおすすめです。

ヴェラ・リン「また会いましょう」

投下した核爆弾がヴェラ・リンの「また会いましょう」という甘い歌とともに人類滅亡を暗示させるキノコ雲シーンで終わる。

不謹慎だけどつい笑ってしまう。

うっかり投下した核爆弾には飛行機を修理中だった大佐が爆弾にまたがったまま「うわーーー」と叫びながら殉職するのでさらに笑ってしまう。

この作品の配役は実際に第二次世界大戦中に核爆弾を使用した時のシュミレーションとしてのやりとりをした人物を参考にしてるとかしてないとか。

もし参考にしてるとすれば笑えない。

けど笑っちゃう。

水爆によって人類が滅びるのを防ぐためには、選ばれた優秀な人材だけを地下シェルターで生活させるようにして、男1人に対して性的に魅力のある女性を10人くらいをあてがう。

そうすると20年で人口が・・・

そんなとんでもない博士の話を軍の男たちはまんざらでもない顔で聞いているシーンは何とも間抜けで面白い。

そして、爆弾投下後の「また会いましょう」の甘い歌。

選別された人、されなかった人を連想させる。

みなさーん、いつかまた会いましょう!

とんでもない漆黒のブラックコメディです。

(来週も続く)

「スタンリー・キューブリック展」に参加します

このDMかっこいい!

9/8(火)から9/13(日)まで。

北青山、外苑前にあるギャラリーDAZZLE。

私の描くキューブリック作品は今紹介した長いタイトルの「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」です。

どうぞよろしくお願いします。

ただいま製作中ですが何枚も書き直ししたりでけっこう苦戦してますが頑張ります。

制作中の一部分。いろいろ迷ってます・・

羅生門

「今日から俺は」

家族が観たいと言うので、あまり気が乗らない映画を観た。

賀来賢人、伊藤健太郎 主演。

漫画で流行ってドラマもやったらしい。小中高生に人気みたいです。

今の子には80年代に流行ったものが新鮮に感じるんだろう。

嶋大輔とか、なめんなよ猫とか、学ランとか、女子のロングスカートとか、聖子ちゃんカットとか。

聖子ちゃんカットはいいにして、あとのは流行らないでほしい・・笑

観ていて複雑な思いでした。

「マッポって警察のことなんでしょ?」

「そう・・・」

そんなこと覚えないでほしい・・・

終戦記念日

朝日新聞の見出しも終戦だった。

児童文学作家、あまんきみこの記事が目にとまった。

この方の本が好きで。

1931年生まれ。89才。

最後の一部分記事紹介

幼い子に戦争を伝えるって難しい。まず人生の祝祭を味わってほしいもの。でも、大連で過ごした幼い私の喜びや悲しみを知って「こんな子もいたんだなあ」と、ひとしずくでもそう思ってくれる子がいたら、これほどうれしいことはありません。ドキドキしながら、祈っています。

戦争の根本は「相手に殺される前に殺す」ということ。戦争だけはやめてね。若い方、どうか頑張って。私の遺言です。

この文章は一部分ですが、あまんきみこさんの優しい文章の中にも辛かった出来事が端々に伝わってくる。戦争の体験が忘れたくても忘れられない記憶として残っていてその後の作家活動にも戦争について作品にせざるをえなかった。と。

平和ボケの時代に生きている私には当然戦争のことはわからない。わからないけど考えてみることが大切なんじゃないかと思います。

体験した人の記事を読んだり、画像や資料を見たり、本を読んだりして想像する。

想像することが大事だと。

きっと想像をはるかに超える苦しみ悲しみということも含めて考える、イメージすることが大切だと私は思います。

羅生門

またまたアマプラで視聴しました。

1950年の作品。

監督、黒澤明。

三船敏郎、京マチ子、森雅之、志村喬

人間が醜い。

醜さの嫌悪感どころか、その醜さに共感してしまった。

きっとこの映画が世界中で称賛されているのは誰にでも自分の中にあるものだからなんだろうと。

私が描いていた原作小説のイメージとぴったりな重厚な門。そしてその荒み具合がまさにこの作品の人間の心を表しているようにも見える。

女も恐ろしい。

その恐ろしい部分の気持ちもわかってしまう自分も怖い。

女役は京マチ子。

京マチ子の妖艶ぶりが見どころ。

三船敏郎のがたいのいい荒ぶりな盗賊役が、汗や匂いをプンプン感じ、その場の温度まで感じさせる生々しさ。

その湿った体で涼しい顔の京マチ子を抱き寄せる場面は思わずうわって言ってしまいそうだった。

その場面で女(京マチ子)ときたら・・え!そうなるの??・・・です。

女は怖い。

盗賊(三船敏郎)が素直でいい人に見えるくらいに。

結局自尊心を守るため。

誰が本当の事を言っているのか。

人間の本質を描いた作品。

やっぱり女は恐ろしい。

めがね

プロフィール用に描いた自画像。しかし普段メガネかけないから自画像になってない・・

夏休み中の学校

夏休みで誰もいない学校。

西日が差し込んだ廊下、教室が懐かしい。

先生フェイスシールド着用、間にアクリル板立てての面談。一人一人終わったらいちいち消毒。

大変な時代になった・・

面談を終えて廊下へ出ると窓から校庭が広がっていた。

漫画「エースをねらえ!」に憧れてテニス部に入ったあの頃。いろいろ思い出す。

昭和の練習、うさぎ跳びしたなぁ・・

めがね(2007年公開)

アマゾンプライムで昔の映画ばかり観ている。

そろそろ映画館に行って最新の作品もチェックしたいところです。

最近ハマってるのはYouTubeで毎日更新してるデビッドリンチの天気予報。

デビッドリンチが天気予報ですよ。

しゃがれた声で発する雰囲気はなんともいえない味わいがある。

興味があったら一度見てみてください。

やっと本題の「めがね」

監督:萩上直子

出演:小林聡美、もたいまさこ、市川実日子

「携帯電話の通じないところへ行く」

小林聡美が都会から南の島に来てたそがれに来るという話。

少しファンタジーを感じるようなゆったりとした時間の流れが癒される。

特に何も起こらない。

なのでこれは二極に分かれそうな作品。

私は好き。

もたいまさこが出ると何もしていないのに笑いが出てしまう独特の個性。

風のように現れて、煙のように消えていく不思議感。

もたいまさこは渡辺えりと劇団300(さんじゅうまる)を立ち上げた舞台演劇人出身。

どおりで小劇団の匂いプンプンです。(私にはわかる!笑)

朝起きたら枕もとに正座したもたいまさこが「おはようございます」と無表情で座ってるシーンは怖面白い。

食事が魅力的

この作品に出てくるペンションの食事、そしてもたいまさこが作る小豆のかき氷がとても美味しそうで見どころです。

みんなで一緒に食べてた一人一尾の伊勢海老丸ごとかぶりつきはもう飯テロです。

食べたい!

この二人のコンビが好きな人は、映画「かもめ食堂」もおすすめです。

やはり独特の空気感です。

ザ・ノンフィクション

今週は描けなかったので過去に描いた電車スケッチをアップします

日曜午後のフジテレビ

この暗いトーンが嫌いじゃない。

つい見てしまう。

この番組、過剰演出があるとかないとか。

きっとどこのテレビもそうなんだろうと思いつつその辺はあまり考えないようにして素直に見ている。

ワンコインの定食屋「はっちゃん」

先日は群馬県桐生市にあるワンコインの定食屋「はっちゃん」のおばちゃんの話。

食べ放題形式(おかずはすごく豊富)でワンコインの500円。

しかも子どもは無料。

おかずが少なくなっていたら二人で500円にする時もあるという。

それで儲けが出るはずはなく、自分の年金を切り崩して食材を調達しているらしい。

はっちゃんは儲けよりも、みんながお腹いっぱいになって喜んでくれるのが生きがいだという。

しかし営業すればするほど自分の生活が苦しくなるのはちょっと商売といえるのか・・なんてテレビを見ながらそんなことを思った。

2、3年前です。ミスドで前に座ってる人を描いた

親切の循環

どうもこれにはわけがある。3人の子どもが結婚したら自分の好きな事をしようと。

そして念願だったバイクで日本中を旅していた時、ある土地でどうしても宿が取れず困っていたところ、ある人の助けで家に泊まらせてもらったらしい。その親切が忘れられなくて自分も困ってる人に親切にしたい、そんな思いで57才から今の店を始め赤字でもワンコインで食べ放題にしていると。現在85才で現役。

いつも良くしてくれるからと、近所の人が野菜を持ってきてくれたり、差し入れもあったり。

そして店が終わってもお客さんが居心地がいいのかいろんなお喋りをしてなかなか帰らない。

そんな様子もはっちゃんは嬉しいと。

ひとつの親切がきっかけで人生を変えてしまう出来事につながり、そしてはっちゃんの親切がまた人を幸せにしてさらに親切が返ってくる。親切オーラが広がっていくという循環が起きていた。

人に親切。

こんなシンプルな言葉だけど、そういえば最近はあまり聞かない言葉のようにも感じた。

人からされて嬉しいことは自分もする・・そう親から教わったんだけど・・・

私が高校生くらいの時、あんたは喉元過ぎれば熱さを忘れる・・と言われた。

突き放された感じがしてショックだったことがある。

今でももしかしてそうなのかもしれない。

いい加減、いい循環の種を撒けるような大人にならないとと思っているんだけど。

はい、心がけたいと思います。

https://www.fujitv.co.jp/thenonfx/
だいたいスマホか寝てるかどっちか。

ラストベガス

メモの魔力

昨年末「メモの魔力」という本を読んで自分のメモ(メモという簡単な日記のようなもの)をもとにブログを書こうと思ったけど、毎日の内容があまりにも所帯じみていてちょっと恥ずかしいのでやめた。

視点を変えた書き方をすればどんな毎日であろうと面白くなると思うけど、今の私にはそんな技術はないので。笑

そのメモの仕方を紹介すると、

その本によるとメモ大きく四つに分ける。

1、サマリー(一言でまとめる)

2、出来事(今日あった出来事、どう思ったか)

3、抽象化(つまりそこからどういうことが言えるのか)

4、転用(それを受けて自分は何をするか)

これをノートに線を引いてたまに書いている。

あとで読み返してみて自分の思考の傾向がわかるのと、別の転用も考えてみようかと思ったりもするので俯瞰して見ることができてなかなかいいと思います。

ラストベガス(2013年公開)

マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン

豪華キャスト。

作品も飽きずに楽しめる。

ちょっと話が綺麗にまとまりすぎてどうなんだろうとも思う。

やっぱりデ・ニーロはすごいと思ったのは、生真面目で不器用な役柄もあるけど作中オーラが全くない。存在が小さく感じる。

大スターが演じるとどんな役でも存在感、風格が出てしまい、それがスターだと思っているところがあったけど、デ・ニーロのあり方をみて変わった。

役になりきってその俳優の背景すら感じさせないものこそが名優ではないかと。

個人的に今の邦画をあまり見る気がしないのは(全部じゃないけど)俳優のバラエティ番組出演やSNSでのプライベートが明け透け。だから肝心の役がぜんぜん入ってこないとこ。(それでも観てみると面白かったってことも多いけど)

俳優はある程度見る側に想像力、夢を持たせてもらう余地を残して欲しいと思うのです。

だから日本で海外のドラマ人気は俳優の役がスッと入ってくる・・そういう部分も大きいのではと勝手に思っています。

まさにこの作品のデ・ニーロはロバート・デ・ニーロという大きな存在、風格を感じさせず、亡き妻を想い続ける生真面目で不器用なひとりのおじさんでした。

ニュー・シネマ・パラダイス

初めて休んだ

ブログを始めてもうすぐ2年。

毎週火曜日更新とうたっていたけど初めて2週連続で休んでしまった。

休んだからといって特に何の影響もないのでまた静かに始めます。

洋服の絵を描くのが好きでファッションブログから始まり、しかし文章に限界を感じ、そしてよく観る映画ブログに切り替わり、そして最近マンネリを感じ、これからは特にカテゴリーを決めることなく読んだ本やいろいろ書いていこうかな、と。

このブログは絵と文章の訓練のつもりでやっているので、忙しい時は書けない時もあるけど、なるべく続けていきたいと思っている。

自分のために。

またよろしくお願いします。

モリコーネ

7月6日に映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネが91才で亡くなった。

たまにこの映画音楽聴いていたので驚いた。

一度しか映画を観てないのに音楽を聴くと細かいシーンが蘇ってくるというのはやはりこの曲と映画のシーンがぴったり合って強く印象に残っているからだと思う。

モリコーネ追悼記事

少し前の朝日新聞に、映画やドラマの音楽を多数手がけている作曲家の服部隆之氏がモリコーネを悼む記事が載っていてその文章が素敵だった。

監督と作曲家の想像力が化学反応を起こし、そこに観客の想像力が無限に重なることで、作品が時代を超える生命体になるということも教えられました。

服部氏は自身の作曲についても、

ディテールは追わず、イメージだけ聞き、ざくっと彫塑(ちょうそ)する感覚で曲を書くんです。最初からストーリーにフィットさせすぎると、映像に合わせた時に広がりがなくなるから。

音楽じゃない分野でも参考になりそうだと思った。

モリコーネの作曲したアンタッチャブルの映画音楽をのちに「半沢直樹」の音楽を書くときに強く意識したとか。

今やってる半沢直樹も音楽は服部氏が担当みたいなので意識して聴いてみようと思う。

このブログタイトルはモリコーネか服部隆之にすればよかったかもしれない・・

映画内容は今回は書きません。(このブログの意味ない笑)

ニューシネマパラダイス

映画のフィルムに興味を抱く子どもの頃のトトがとても可愛かった。

そしてフィルムが発火して危険だということもこの映画で初めて知った。

劇中トトが持ち帰ったフィルムが発火して危うく家が火事になりそうな場面があり、お母さんからすごくすごく怒られる。しかしそれは子どもにはわからない・・そりゃ落ちてたら持って帰るにきまってる。叱りすぎ。

そんなことを思いながら観てました。

セトウツミ

この作品の絵が描きたいので後日アップするつもり

喋るだけ

2016年公開

監督 大森立嗣 

原作 此元和津也

出演 池松壮亮、菅田将暉

二人の少年が川沿いでしゃべるだけの世界。

原作は2013年から2017年まで別冊チャンピオンで連載されたマンガ。

最近の邦画はマンガからの映画ばかりで、なんの先入観からなのかそういう作品は観る気がしなかった。

が!

不覚にも面白いと思ってしまった。

映画が衝撃的に面白くて、ちょっとマンガも気になると。そして一巻買ったらどハマりして全巻買って一気に読んでしまった。

マンガを買ったのは何年ぶりだろう・・

小学生の頃お年玉で買い揃えた「生徒諸君」以来。

同時期、姉から借りた「アラベスク」以来マンガにハマったことはない。

瀬戸くんと内海くんの話(セトウツミ)

お勉強ができて真面目な内海くんでちょっと暗い。(池松壮亮)

スポーツ万能勉強苦手な瀬戸くん(菅田将暉)。

この二人の会話が素晴らしい。

何が素晴らしいって関西弁で話す言葉の掛け合い、例えのセンス返事、間・・そのボキャブラリーの多さがすごい。

だから会話を聞いてるだけで充分成立する面白さ。長編コントのような会話劇です。

そして会話のやり取りで見える男同士の友情っていうのも感じて面白かった。

男子はあえて深入りしない気の使い方。

ボケとツッコミ、時にツッコミとツッコミ・・

このやりとりの中でもちゃんと相手に一線を引いている。

逆に女子の友情は自分の秘密やあまり人に言えないこと、そんな事を言い合える仲。

のような気がします。

曲もいい

平本正宏作曲、アコーディオンがメインの社交ダンスを想像させるようなタンゴ調がなぜかこの作品に合っている。

この作品は大好きな映画として仲間入りしました。

マンガもこれがまたおすすめです。(映画にはないラストが衝撃)

マンガを買うなんて自分でもびっくり。

ほんと先入観は視界を狭める・・

しかし主演の二人は上手い!