
人間はすごい能力を持っています
以前このブログで、内田春菊さんの事を書くために、絵のスクールに行ってた頃のノートをひっぱり出して以来ちょいちょい見ている。
中でも南伸坊さんが講師として来られた時のページを見て、とても衝撃的だったのを思い出す。
前列に座っていた生徒一人を前に呼んで、みんなの方を向いてパイプ椅子に座らせた。
それから適当に4人くらい前に呼んで、座ってる生徒を囲む。
両手人差し指を重ねて、椅子の下へ重ねた指を入れなさいと説明。
先生が合図を出すので、その椅子を持ち上げてみなさい、と。
そして合図が出た。
椅子はぜんぜん持ち上がらない・・。
心の中で、持ち上がるわけないじゃない・・・と
すると先生、何か呪文のようなことをつぶやいた後、みんなに「集中して、集中して・・」と少し気を集中させる時間を持った。
空気が少し変わってきた・・
そして再び先生の合図・・
なんと!座ってる女の子の椅子が持ち上がった!
見ていた生徒は悲鳴混じりの驚きの声!(私も)
そしてすぐに降ろされたけど、私の心臓のバクバクがまだ止まらなかった・・
その後、先生がネタばらし。
呪文は今適当に言いました・・と。
そして、何も特別な能力を持っているわけではないと・・。
「え!?」
ただみんなを暗示にかけただけ、と説明・・
さらに先生が、
暗示にかかったから持ち上がったわけではなく、最初から「持ち上がらない」という暗示にかかっているからできない、と・・・

ハリーポッターでも
試合前に不安でカチカチになっているハリーの親友、ロン。
ハリーから「なんでもうまくいく薬」を飲まされたと思い込んで(実際は飲んでない)ロンが試合で大活躍するシーンがあった・・。
出来ないと思ったら出来ない
先生は、
なんでも同じ。出来ないと思ったら出来ません・・
「人間にはもともとすごい能力を持っています」と・・。
その講義の帰り道は、友達とその話でもちきりでした。
そんな講義を受けたにも関わらず、また出来ない暗示?がやってきて、スクールの卒展にも作品を出さなかった。
今でもいろんな場面でよく思う・・
「出来るわけないじゃない・・」という暗示。
ダメダメダメ・・
そういえば私、天才だったんだ!
