
今回勉強になった事は、好きなものはなかなか描けない。思い入れが強いからだろうか。
寅さんの顔が描けなくて・・結局描けなかった。
色塗るとだめなの。
フラットな気持ちで描かないとだなぁ・・
この絵は寅さんの家の団子屋「くるまや」さんです。
最初の曲から泣いた
チャーーンでもうだめ・・
うちにある寅さんのDVDを普通に観てもでオープニングの曲で泣けないのに、映画のタイトルに「お帰り寅さん」って書いてあるだけですべてが泣ける。
ちょっとトリック。
桑田佳祐があのオープニングの歌を歌っているんだけどかなり渥美清に寄せてたように思う。きっと相当なプレッシャーだったに違いない・・・と思う。
久々、後藤久美子
変わらない美貌。
いい年輪が加わり、味わい深さが出てて母親役の夏木マリとのシーンは泣きました。
昔から思ってたけど、後藤久美子(泉)が美人過ぎて吉岡秀隆(満男)のイメージとあまり釣り合わないなーなんて思ってて・・現実的じゃないなぁと。
いや、いや、現実でもある!
満男が大金持ちならあり得る!
メロン騒動
小林稔侍がメロンを持ってきたシーンを観て、寅さんファンならもうピンときたと思う。
そう、あの名シーン「メロン騒動」やるなって。
やってましたよ期待通り。何回見ても面白い。
たった一切れのメロンで大げんか。
おばちゃんの、
「もう!メロンなんてもらわなきゃよかった」
そう言って前掛けを顔に当てて号泣するのが最高に面白い。
真剣だからこそ笑えるあのシーン。
知らない方はYOU TUBEで「寅さん メロン」で検索すると出てきます。

歴代マドンナとの回想シーン
もう天国に逝ったマドンナも多く、余計に泣けました。
八千草薫、大原麗子、太地喜和子・・
実は年に一度、太地喜和子ファンが集まって偲ぶ会が行われていて私も参加している。
20年以上ずっと。ファンもだんだん高齢になってきて年々参加者が少なくなってきてるけどそれでも毎年お会いして、出演のDVDを観ながら食事をして、それぞれの思い出話で盛り上がって、私は皆さんの話をふんふんと聞いて楽しんでいる。
寅さん秘話もファンの人から聞く事ができて、なかなかリアルで面白い。
だからスクリーンで太地喜和子が出てきた時は「おおっ!」ってなって、嬉しいやら悲しいやら。DVDでは何度も観ているんだけど、やっぱりスクリーンに出ると何とも言えない寂しさがあります。
もう太地喜和子が亡くなった年(48才)を越えてしまった・・・
マドンナに限らず、もういない名優が寅さん映画にはいっぱい出てて・・そこも余計に寂しさを増します。
タコ社長(太宰久雄)
「てめえなんかにな、中小企業の経営者の苦労がわかってたまるか!」
いつもこう言って寅さんとケンカになる。ちょっとKYなとこがあって面白い。
今回の映画も娘役として美保純がしっかりとタコ社長の性格を受け継いでて面白い。
太宰久雄は1998年、74才で亡くなった。
遺言は「葬式無用。生者は死者のために煩わさるべからず」
(朝日新聞 2019.12.29記事より)
カッコいい。
映画終わって
隣の席のおばさんもよく泣いてた。
私もよく泣いた。
映画館が明るくなって帰る時、チラッと見たらおばさんもチラッとこっちを見て目が合った。
きっと、わからないけど同じことを思ってたんだと思う。
「泣けたよね・・」って。
妙に通じ合った気がした・・
