アベンジャーズ エンドゲーム

第4作シリーズの最終章

2019年公開のマーベル作品。

スーパーヒーロー映画。

最近重たいニュースばかりなので、わかりやすい単純そうな、子どもがみてもわかるような、そんな映画が観たいと思って選んでみたけれど・・

シリーズになっていて、それまでを観てないせいかちょっとわからない。

きっとアメリカンコミック好きでシリーズをずっと観てきたファンにはたまらない映画なんだろうと思う。

日本でいったらウルトラマン、仮面ライダー、アンパンマン、セーラームーン、プリキュアあたりの戦い系キャラが一つの映画に集結するような感じ?でしょうか。

(これがあったら観たい!笑)

しかも180分もある。

そして思ってたようなわかりやすい単純な映画ではなかった・・・

いきなり、

「タイタン星人サノスによるデジメーション、インフィニティ・ストーンを使った大量殺戮・・」

って言われてもね・・

要は人類の危機を救うために散らばってたヒーローメンバーを再び集めて戦うんだけど(あらすじ言うと簡単)

戦うことを躊躇してるヒーローを説得しちゃったりしていて、

ずいぶんお人好しの人情深いヒーローがいるもんで。

そもそもヒーローって戦うのを躊躇するんだ・・・ま、人間らしいといえばそうか・・えっ、人間??  もうわからない・・。

なんやかんやで集結するまでが長い長い。

はよ戦ってくれ!

この辺りのまどろっこしくて歯痒い感じが今の日本の状況と重なった。

はよ動いてくれ!

選択間違った・・

アメリカのヒーロー自体をよく知らないのでそれぞれのキャラクターに感情移入できないのも退屈の要因。

そんな私がこの映画を選んでしまったのはちょっと間違ったかもしれません。(よくある事)

観ててわからないからイライラのボルテージは上がるばかり。

しかもタイムマシーンで過去に行ったり来たりで話が混乱して更にわからない。

途中から2倍速で

2倍速にしてみたらアベンジャーズたちの動きがみんなチャップリンのようになり、さらにわけがわからなくなりました。

するとなんと、真田広之が出てきてびっくり。

倍速を元に戻して観てました。

刀でのアクションシーンはさすがもとJAC、今やハリウッドでも活躍の真田広之!カッコ良かったです。

また2倍速にし、チャップリン化したアベンジャーズたちを鑑賞。

結局よくわかりませんでした。

見直そうとも思わなかった。

完全に選択を間違えた感じです。

そりゃそうだ、シリーズ観てなくていきなり最終章だもん。

ただ、

「時空の扉を開けてしまった・・」

というセリフ・・

煙に巻くためのセリフで使えそう。

「部長!時空の扉を開けてしまったのでちょっと遅れます・・」

やっぱりダメだな。

東京物語

小津安二郎監督

笠智衆

東山千栄子

原節子

杉村春子

1953年に公開された映画。モノクロ。

家族の物語

この話はよくある事なのかもしれない。

広島に住んでいる高齢の両親(笠智衆、東山千栄子)が東京の子どもたちに会いに行く話。

子どもたちはせっかく上京した両親を楽しませようと計画を立てるもそれぞれの仕事と家庭に追われてなかなか付き合ってあげられない。

戦死した次男の嫁だけがとても親切で優しい。

その役をやっているのがあの伝説の女優、原節子。

この次男の嫁(原節子)がほんとに優しい。

それに比べて東京に来た両親のためにと白餡のお菓子を用意した旦那さんに妻(両親の長女 杉村春子)が、

「もったいないわよ!おせんべいでいいのよ・・」

と冷たい。

この長女役の杉村春子も面白いのです。

決して冷たいわけじゃなくて、自分の親だからっていう甘えなのかな。

原節子が43才で現役引退して伝説の女優と言われているけど、杉村春子は90才まで現役で舞台に立ち続けたすごい女優なのです。

文学座を結成し、代表作「女の一生」の舞台は900回越え。演劇界の超カリスマ女優。亡くなってから演劇界の新人賞的なもの、杉村春子賞が出来たのです。

ちなみに2019年の杉村春子賞は菅田将暉です。(←wiki情報)

嫁(他人)だから優しくできる

次男の嫁(未亡人)の方が両親に優しくできるリアルな関係が面白い。

お母さんがその嫁(原節子)に、

「息子の事は忘れて、私たちに気兼ねなくいい人がいたら嫁にいきなさい・・」

とお母さんの優しさが切ない。

母さん、そろそろ帰ろうか・・

熱海の海を眺めながら話す笠智衆がこれまたなんとも切ない。

笠智衆と東山千栄子演じる夫婦が広島なまりの素朴なセリフ回しに余計に切なくなる。

子どもが独立してそれぞれの家庭を持つと今までの家族との関係が変わってくる。今の時代でもそう。

ある程度は仕方ないのかもしれない。

遠方の両親

そういえば東日本大震災があった2011年、東京でも激しい揺れがあり直後からスーパーで買い占めがあった。

その時、遠くに住む主人の両親から段ボールに乾電池、お菓子、手軽に食べられる食品他たくさん送ってくれて涙が出た。

手紙には「乾電池はこれだけしか買えなかった、ごめんね・・」と。

もう高齢の両親。

帰省するといっぱいお世話になっちゃっているんだけど、何かあったらとちょっと心配も常にある。

このご時世で、GWの帰省もキャンセルになってしまったし。

お正月にやっと購入したというスマホの使い方を孫に教えてもらい、最近やっとラインでやりとりが出来た。

出来る限りの事を尽くしたいと思う。

素晴らしき日曜日

白黒映画だけど色をつけてみた

なんと73年前、1947年(昭和22年)公開映画。

とてもあったかくなる映画で、かなりおすすめ。

白黒映画でシンプルな物語だけど今の映画にもない(と思う)、斬新な演出に度肝を抜かれました。

時間も108分と長すぎないとこも好みです。

監督 黒澤 明

出演 (雄造)沼崎 勲

   (昌子)中北千枝子

敗戦直後の東京を舞台に貧しいながらも希望をもって生きるカップルの、ある日曜日のデートを描いた作品。

戦後の日本の様子も描かれていて、親兄弟のいない住むところもないひとりぼっちの子どもが、食べ物を探しておにぎりを欲しがるあたりは涙が出た。

彼女役(昌子)が明るい

底に穴の開いた靴を履いている昌子、

「靴の穴は水が入った時に出ていくように開けてあるんだわ」

と明るい。

それに比べて彼氏の雄造は現実に悲観している。

二人で所持金35円(今でいうと3500円くらい)でデート開始。

饅頭買わせられたり、戦友だった友人に会いに行くけど物乞いと勘違いされたり、ダフ屋とケンカしたり散々な出来事ばかりで、とうとう雄造が「ふがいないよ・・」と愚痴をこぼす。

しかし昌子は雄造を励ましながらも健気についていく姿はほんとにかわいい。

こんなに明るくて素直な女性になれたらなぁ・・と自分にはない部分を持っている昌子が羨ましく思った。

しかも見た目が美人過ぎないとこがより親近感を感じます。

ラストが斬新

雄造「野良犬だよ俺は・・こんな惨めな自分が・・」

昌子「誰だって惨めだわこんな時代。あなたはいつも現代なのね、未来のことはちっとも考えない」

そしてラスト、誰もいない野外音楽堂で雄造がオーケストラの指揮のマネをする。

すると昌子が、

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」と!

(んー、言いたい! ここは映画で。 ちなみにYOU TUBEで400円で観れます)

この演出には鳥肌が立ちました。

演劇では、客と一体になる演出を何度か見たことがあったけど、映画では初めて観ました。(ネタバレしたか??)

当時日本の映画館では恥ずかしがってあまり求めるような??現象は起こらなかったらしいですが、フランスで上映された時はだいぶ盛り上がったらしいです。

やっぱり国民性が出ますね。

今の日本だったら違うと思うんだけど。

これは映画館で観たい。○○したい!

思い出す言葉

この映画の昌子のあり方を見て、もと東京キッドブラザーズ演出家の東由多加の言葉を思い出す。

今に満足して生きてます、と言った女性に対し、

「それはウソでしょ。人は今よりもきっと良いことがあると信じているから生きていけるんじゃないですか」

そんな東氏の言葉をふと思い出した。

「夢や希望を持つ」

あまのじゃくな性格の自分にはこういった言葉を言うのが恥ずかしいとゆうか、ちょっと毛嫌いしてしまうとこがあるんだけど(特に○○だ○つ○的なね・・・好きな方すいません・・)

でもなりたい自分を頭においてるだけでやるべき事がわかってくる。するとだんだんそれに近づいてくる。

だから大事だね。

ショーシャンクの空に

今回は絵なしです

今の情勢、誰も経験したことのない終わりの見えない恐怖・・当たり前な日常がいかに幸せか、こういう事にならないと気がつかないもんです。

いつも通り淡々とブログを更新していくことしかないわけで・・

という事で、今のこの情勢にちょっとおすすめの映画を紹介します。

希望を捨てない

原作 スティーブン・キング

監督 フランク・ダラボン

ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン

(ちなみにYOUTUBEだと400円でレンタル視聴可能)

94年に公開された映画で観てる人も多いと思うけど、改めてもう一回観てみるのもまた新鮮味があっていいと思います。

この映画はどんな状況であっても希望を捨てない主人公が描かれていて、ヘタレな自分にはバイブルのような映画です。

ちょっとあらすじ

主人公アンディ(ティム・ロビンス)は冤罪なのに終身刑の判決が言い渡され服役する事になるのですが、元銀行副頭取ということもあって刑務官たちの税申告手続きを依頼されたりで刑務所の中でも一目置かれる存在になるのです。

この辺りはやっぱり知識教養を持つって大事だな、なんて強く思います。

知識教養の大切さ

今学校が長期休みとなってすっかり生活リズムを崩し、親から見るとどうでもいい内容のラインばかりに夢中になってるうちの子どもに、なんとか授業の復習も含めウェブ学習を進めている最中なんだけど本人あまり響いてないんだな。(ま、同じ頃の自分もそうだったけど・・大人になって大切さがわかるもので・・)

それよりもこの映画を一緒に観た方が、いかに知識教養が大切かってことがわかってもらえるかもしれないと思った。

(ちなみに我が家で一番大事にしていることは挨拶です。)

そして主人公が刑務所の図書係となり、受刑者に知識と教養を持ってもらうためにも本の種類を増やしたいと願い、何度も州の議会宛に手紙を書き続け、そしてとうとう根負けした議会からやっと予算と古書を増やしてもらえることが出来たのです。

そのあたりの”あきらめない”姿勢が素晴らしいのです。

そう、主人公アンディはあきらめない。

名言

その刑務所の中でも他の受刑者に言うセリフがまたいいのです。

「音楽は人の心を豊かにします・・豊かさを失ってはいけない」

「選択は2つ、必死に生きるか、必死に死ぬかだ」

そして最後は自分のやりたい事をなんとしてでも成し遂げる鉄のような強い気持ち。

主人公アンディの決して希望を失わないという姿勢、この作品はいつもお守りのように心に置いてあるのです。

とてもおすすめの映画です。