紙の月

2014年公開

角田光代 原作

監督:吉田大八

宮沢りえ 池松壮亮 小林聡美 石橋蓮司

またまた前回と同じ角田作品です。

昨年アマプラで見た作品。やっぱり面白い。

私が付いていないとこの人は・・・と思いがちな人は要注意。

(自分もそのタイプかもしれない・・)

母性本能を鷲掴みされたこの話にそわそわする。

大学生役の池松壮亮の微妙な風貌がよりリアルさを増す。

顧客役の石橋蓮司も、先輩役の小林聡美もすごくよかった。

小林聡美よかったなぁ。

小林聡美は好きな女優のひとり。

90年代に人気があった「やっぱり猫がすき」は、YOUTUBEにアップされていてたまに見る。今でも面白い。

もたいまさことのコンビは最強。

真面目な主婦からだんだん変貌していく宮沢りえもよかった。

たしかこの作品で主演女優賞とったはず。

ほんとにね・・

人を好きになるパワーってとんでもない力を発揮する。

良くも悪くも。

だから作品になるんだけれども。

人間ここまで変わってしまうってこと。

ラストは桐野夏生の「OUT」を思い出した。

(この小説もこわい話だけど面白い。だいぶ前ドラマも。)

こわいこわい。

愛がなんだ

2019年公開

原作 角田光代

監督 今井力哉

岸井ゆきの 成田凌 深川麻衣 若葉竜也 江口のりこ

(アマプラ鑑賞)

角田光代作品にハズレがない。

小説も面白いし。

この映画面白かった。

シュールな恋愛話。

役者もみんな良かった。

それぞれのおバカっぷりが見事。

すみれ役の江口のりこのセリフ

「・・・結局自分大好き・・なの。デートしててね、お腹空いたとするじゃん。お腹空いたーって言うと、俺は空いてねぇって言うわけ。逆の時は腹減ったーって言ってこっちの話も聞かないでずんずん店に入っちゃうの」

笑った。

あるある話です。

セリフなの?アドリブ?と思わせるような今時の若い子の言葉のやりとりも面白い。(中高年には新鮮)

みんな良かったけど特に若葉竜也良かった。(この役者知らなかった)

がつんと言えない優しすぎる性格、情けない表情・・

調べたら大衆演劇出身で1歳3ヶ月で初舞台らしい。

キャリア長い。

恋は5:5にはならん。

だからややこしい。

それぞれの役柄がほんとに面白い作品。