世界でも人気の舞台作、のち映画化
2004年公開映画。 三谷幸喜原作、脚本
監督:星護
主な出演:役所広司、稲垣吾郎
最初は1996年に西村雅彦、近藤芳正での舞台劇。
(↑この演劇も観たかったな・・)
1996年この頃は・・
だいたい演劇情報はチェックしていたはずなのにどうしてこの情報を知らなかったんだろうと、当時の頃を思い出してみたらこの時、大殺界の真っ只中でした。(久しぶりに思い出した大殺界という言葉)観劇どころじゃなかった・・
あまりにも悪い事続きでとうとう駆け込むように近くの神社でお祓いに行ったのを思い出しました。やっぱり最後は神頼みです。
赤ちゃんを抱っこしてお宮参りのご夫婦2組となぜか一緒にお祓い儀式。
しあわせご家族の中に、いったいこの人誰?っていう異質な、しかも不幸オーラ満載な雰囲気をきっと出していたと思うんだけど。だからとても申し訳ない気持ちでした。
しかしお祓いってプライベート情報を大声でさらけ出されるところにちょっと抵抗がある。しかしきちんと神様に言わないとどうもだめらしい。神主さんが大声で「19○○年生まれ、○才、○市○町1ー30〇〇ハイツ201号のヤギエツコ、独身、厄払い除霊の為・・・」恥ずかしくて顔が赤くなりました。そこまで言う??・・ま、いろんな事がありました。
話をもとに戻して・・
三谷幸喜の作品で好きなのが「ラジオの時間」「マジックアワー」そしてこの「笑の大学」です。
物語は昭和のはじめ、低俗な演劇は不謹慎だと劇中の「笑い」を排除させるために無理難題を課していく検閲係役の役所広司。
何とか上演可能にする為「笑い」を増やす抜け道を探す劇団の作家役、稲垣吾郎。
二人の掛け合い・・これが面白い。
三谷作品は波が激しい
狙いすぎててどうなの??・・と思う作品もあれば、どこか滑稽なんだけど着眼点が面白いなぁっていうのもあって。(例えばラジオ番組の裏側の作品「ラジオの時間」とか)
そしてちょい役までベテラン俳優。
あれ!今の掃除のおばさん役、宮本信子だ!みたいに。
でも役者を贅沢に使えば面白いかっていうとそうでもなくて。
「ギャ○○○ー○道」「○○○ホテル」の出演者は皆主演級の俳優ばかり。
なのにいったい三谷に何が起こったの?っていうくらいく○ら○い。(個人的な意見です)
ものづくりの面白さと難しさ
自分も絵描き、クリエーターの端くれとして思うのは何かを生み出す、作品を作るってけっこうなエネルギー。
なのでアーティスト全般、漫画家、イラストレーター、音楽家、脚本家、お笑いのネタ作る芸人・・本当に尊敬していて。
そういえば昔つんくが
「曲作ってる人がよく言う、ふとメロディーが思いついてスラスラ出来ちゃった・・って言う人いますけどあんなの嘘ですよ。みんな必死で作ってるんです・・」
って曲作りの大変さをテレビで言ってたのを思い出す。
三谷幸喜の映画の出来具合に波があるところが親近感を感じるのです。
毎回傑作ばかりできないよねーみたいに・・(全作好きな方ごめんなさい!)
この「笑の大学」は好きな作品のひとつです。
メインが稲垣吾郎、役所広司。
稲垣吾郎はともかくとして、役所広司がとても面白い。
役所広司のお堅い役人が、笑いを排除しようとしてた演劇にだんだん夢中になっていく様子がとても面白く見どころです。
最後が切なくていい話なのです。
稲垣吾郎の大根っぷりも終わりよければ全てよし!って感じでしょうか・・
(吾郎ファン、ごめんなさい!)