懐かしい運転手さんの愚痴

先日久しぶりにタクシーに乗った。

この御時世だから余計な会話はなし。当然マスク着用。

窓も上の方開いてた。

ふと2月頃、まだコロナが流行る前にタクシーに乗った出来事を思い出した。

「初乗り420円でした?前はもっと高くなかったですか?」

その質問から始まって運転手さんの不満を聞く羽目に。

「消費税が上がったでしょ?冗談じゃないよ。消費税上がった分会社が払ってもらえないんだよ・・

うちは売り上げの60%もらえるんだけどね、今年は最悪。

俺なんかもう70過ぎてアルバイトで仕事してるからね、ボケ防止みたいな感じでやってんの。

だけど若いやつで世帯持ってるのは大変なんだよ。売り上げ悪かったら手取り40%に減っちゃうからね。だからメシも食わないで働いてんだよ。

そうすると事故に繋がっちゃうんだよね・・危ないんだよ。

でも会社に煽られてるからやるしかないしね・・。安全第一って言っておいてやってる事全然違うんだよ。

それで結局みんな長続きしなくて辞めちゃうんだよ。人手が足りないのに…」

「大変ですよね〜」

そう言うしかなかった。

停車位置でパッとメーターが上がって、これショックなのね。

だけど多めにお釣りをくれたので指摘したら「いろいろ喋っちゃって・・」と。

その気持ちだけでちょっとめんどくさいと思ってた気持ちがチャラになった。

今こんなご時世になってしまって、今まで気軽に世間話をしてた美容院の人や八百屋のおばちゃん・・いつものように話をすることが少なくなった。

ペラペラ話しちゃ悪いと思うんだろう。

あの時の運転手さんの愚痴も今となっては懐かしく貴重な体験をしたかのように感じる。

あれから久々に乗ったタクシー。

運転手さんの背中を見ながら、このご時世で手取りは40%になってしまったのだろうか・・それとももっと下がってしまったとか?食事はちゃんととれているんだろうか・・と勝手にいろいろ心配してしまった。

今週描いた絵。「羅生門」

芥川龍之介の羅生門復元写真をもとに。

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