本所しぐれ町物語 藤沢周平

人情モノが好きです。

あったかさと、笑いと、涙、寂しさ、哀しさ、弱さ、強さ・・・全部ある。

悪人も悪人になりきれない、どこか人の良さも感じられるとこ。

浮気癖のある小間物屋の若旦那。(おしまいの猫)

ちょっとおもんに寄ってみようかと栄之助は思っている。

明るい月の光と気持ちのいい酔い心地のせいにちがいなかった。
ちょっと顔出すだけだ・・・

キーワードは「ちょっと・・」

このお話に限らず何でも、ちょっとだけだから・・・これが結構とんでもないことになるんです。

でもそこが人間らしくて憎めなくて・・。

お話に戻ると、この栄之助の「ちょっと顔出すだけ・・」で浮気相手の旦那と鉢合わせすることになるのです・・。ね、もう後の祭り。

ちなみにこういう癖のある人はどんなに痛い目にあってもいつかまた繰り返す。(私は知っている!)でも憎めないという・・これが厄介。

町人の装いは地味な色、柄もお決まり・・なぜ

昔からテレビの時代劇や舞台をみて疑問に思ってたことです。このブログを始めたからには調べないと、と思ってたらあっさり答えがサイトや本に書いてありました。素晴らしい時代・・改めて思います。

奢侈禁止令(しゃしきんしれい)

江戸時代、裕福になった町人の中には、衣装に贅を尽くすようになり、そんな状況に待ったをかけたのが幕府。町人の贅沢を禁止する法律。

町人の紅や紫などの染色が禁止に。派手な柄も禁止。

四十八茶百鼠<しじゅうはっちゃひゃくねずみ>

そこで手頃で禁止もされていなかった、植物を使った染料で、藍、茶色、ねずみ色などの範囲で微妙に異なるさまざまな色を編み出したそうです。

「試験に出る色彩用語」より 鼠色系
「試験に出る色彩用語」より 茶系

柄は、縞と小紋、格子が代表格。

確かに・・時代物で町人と言えばこの色合いと柄です。

私の大好きな江戸小紋も、理不尽な法律の中で編み出したものだと思うと感慨深い・・。

参考サイト:「試験に出る色彩用語」

参考図書:江戸衣装図鑑

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